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相続が近づいたら何をすべきか

相続税の対策というと相続税がどうすれば減るかというところに意識がいってしまいがちです。

でもそちらにばかり意識がいってしまうととんでもない落とし穴にはやることになります。

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よくいわれる相続対策の優先順位があります。

揉めないための分割対策、納税資金、相続税の節税対策の3つの順序です。

分割が一番大事というのは割と多くの人に受け入れられます。

まさか我が家に限って争うなんて、、というケースは確かにあります。そうは言ってもふた開くまでわからないものです。

一方で相続税を減らすという手法はある程度お話しすることはできるし、取り組むこともできます。

ただし、資金準備は最優先です。

相続税の対策には資金がでていくものが多いものです。

代表的なものはアパートの建築ですよね。

ある程度の納税資金の準備ができていたとしても亡くなる直前に吐き出してしまうと納税資金がショートしてしまいます。

そのためキャッシュポジションを下げないような手法や、最終的に納税が必要となる親族名義でキャッシュが蓄積できるような仕掛けが必要となります。

さらにいえばキャッシュがあまりでていかないような対策も結構あります。

相続対策はリスクが伴います。

資産運用でどんな人がリスクがとれる人はどんな人でしょうか?

FP的な答えは長い時間がかけられる人ではないでしょうか。

資産運用と同じでゴールまでの期間を長くとれるならある程度リスクのある対策、資金がでる対策も可能です。

一方で相続発生が近くなってきたら対策のまとめにはいる時期だと思います。

ローリスクローリターンの対策を確実に抑える。

納税資金はなるべく減らさない。

要件のある特例を使う予定の場合には契約書や議事録などの形式基準を明確にする。

養子縁組みなど外部との交渉なく役所の手続きだけでできることは確実に実施する。

このように対策の最終局面ではあらたなことを無理やり突っ込むのではなく完成度を高めるべきだと言えます。

そのためにはなるべく早めに余裕をもって始めることが大事かもしれませんね。

たまにお目にかかることがありますが、亡くなる直前に毎日ATMから50万ずつ下ろしたりは止めておきましょう。

手元現金とみなされるだけですし、隠蔽の疑いをもたれてかなり印象は悪いと思います。

慌てず、隠さず、合法的に…が一番大切な心構えです。

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