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消費税5%の訂正仕訳に要注意

4月から消費税が増税になり、やっと8%の生活にもなれてきたところでしょうか?

消費者にとって3月以前の消費税は過去のものであり、今となっては関係ないことかもしれません。

でも、企業にとっては決算が終わらない限り5%の幻影は続きます。

消費税は決算で1年分の集計をして申告をすることになります。

計算方法は原則として1年間の売り上げにかかる消費税から、仕入れや経費にかかる消費税を控除した額が納税額となります。

4月以降に決算を迎える会社については年間の損益に5%のものと8%のものとが混在することになります。

そのため例えば2月の仕訳を7月の日付で訂正仕訳をしようと思ったら5%で仕訳を切り直す必要があります。

最近の会計ソフトは3月と4月でデフォルトの消費税率が切り替わるようになっているようですから、普通に入力すると誤って8%で仕訳をすることになりかねません。

仕訳をする段階で5%でマイナス仕訳や逆仕訳をしてから、再度仕訳をするなどの方法が望ましいといえます。

また、4月に仕入れを5%で入力していたとします。7月に入ってから本当は8%だったことがわかって3%分を取引先が追加で振り込んできたとするとどうでしょう?

この場合もやはり5%で一度逆仕訳やマイナス仕訳で取り消してから8%で仕訳をするのがいいと思います。

消費税の申告書、今期は作成するのも結構手間がかかります。

添付する付表の作成には5%と8%を分けて集計が必要となり、それぞれ地方税との配分も違うため比率も細かく確認が必要となります。

本則課税も簡易課税も同じように分解して計算が必要です。

特に本則課税の場合は手作業で集計するのはなかなか骨がおれますから会計ソフトで集計しないとやってられないと思います。

古い会計ソフトはいうまでもないですが、今まで手計算でなんとかできていた会社も消費税の税率アップで手間も間違えたときのリスクも増えるわけだから会計ソフトを買うなり、会計事務所に依頼したほうがいいでしょう。

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