最近勉強しているのは医業経営コンサルタントの資格の勉強ですが、税理士として開業医のお客様を関与するためにこの資格をとらないといけないわけでも、この資格をとると何か特別なスキルが身に付くわけではありません。
テキストの内容も試験の内容もおそらく知識レベルのものだと思います。
勉強して明日から実務ができるわけではないのがコンサルタント系の資格の難しいところです。
ただ、開業医やクリニックのお客様を担当するには、この辺の知識は共通認識として知っておかなければならないもの。
「最低限の知識はあるよね」というレベルの証明がこういった資格だと思います。
実務的なスキルとはあまり関係ないもの。
さて、よくホームページとかで開業医やクリニック経営には医業に特化した税理士を選びましょう的な謳い文句のものをよく見かけます。
本当にそんなことあるのでしょうか?
病院経営までいくと確かにそうでしょう。
でも個人の開業医や歯科医のクリニックで本当に必要なのかな…というのが正直なところです。
開業医や歯科医もサービス業の一種ですから、通常のお客様と本当はそれほど違いはありません。
たしかに、保険診療収入と自由診療収入がありますし、消費税がかかるかどうか、事業税がかかるかどうかの判断は最初は戸惑います。
個人なのに収入も多いし、所得も大きいので気を遣うのは確かです。
措置法というのもありますよね。
それ以外にあったっけ?
たぶんHPで宣伝している人はすごいノウハウを持っているのでしょう。
マーケティングを駆使して、そのクリニックを売上をどんどん伸ばしているのでしょう…
でも、それも一般の業種と共通項はかなり多いような気がするのですが。
喫茶店を開店するのと、美容院を開店するのと、歯医者を開業するの…どのくらい違うのでしょう?
1つ医業で特有なのが医事法の関係です。
医業特有の法律実務です。
医療法や医師法、歯科医師法などもあり、会計や病院会計準則や医療法人会計基準なども取り入れないといけません。
特に医療法人については県や政令市に提出する書類もあり、医事法についてはある程度理解しておかないといけません。
出資持分についても関係してくるので第6次医療改革についても多少知っておかないといけません。
開業医の先生は医業については専門ですが、経営については素人です。
でも、医師会や医局の先輩後輩が情報源で細かいことは意外に結構知っています。
・患者さんや収入を増やすためにどうすればいい?
・スタッフの採用や教育はどうすればいい?
・ちょっとは節税にならないかな?
ドクターが知りたいことはだいたいそんなものです。
会計事務所、税理士として高いスキルがあって、医事法関係の知識があって、お客様のそういった悩みや気持ちを聞いてあげればそれでいいのではないかと思います。