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中小企業のための経営情報活用法(利益計画編)

経営の目標と方向性を明確にしておくことは、経営者の意思決定に一貫性をもたせるために重要となるだけでなく、全社的に同じ目標に向かって突き進む原動力となります。

そして、その目標を数値として明確にすることで、その目標はさらに具体的な行動計画に、経営指針へと進化していきます。目標意識を芽生えさて、組織に定着化することで事業は活性化し、実現すべきビジョンとなるのです。

・目標がないものに計画はない。

・計画がないものに、行動はない。

・行動のないものに成果はない

・成果のあとの反省のないものに新たな目標は生まれない。

これが、利益目標をつくる上での基本的な考え方となります。

この利益計画について、TKCの継続MASでは経営者の次の5つの質問によって明確にしていきます。

Q1.次期の目標経常利益はいくらにしますか?

Q2.次期の売上高の伸びは前年比でどう見ていますか?

Q3.次期の限界利益率をどのくらい確保できますか?

Q4.次期の従業員賞与を前年比でどのくらい見ていますか?

Q5.次期の期末の人数(役員を含む)は何人ですか?

さて、利益計画ができれば次は業績管理です。

業績をタイムリーに管理し、PLAN→DO→CHECK→ACTIONのビジネスサイクルを継続して展開していかなければなりません。

この、業績管理体制を定着させるためには次のことが必要となります。

『業績管理体制を定着させるためのポイント』

・前月分の月次試算表をタイムリーに出力する。

 まずは、前月分の試算表を速報ベースで翌月5日には確認できるような経理体制を整えます。当初は、完全な月次試算表でなくてもおおまかな月次売上、損益が把握できる程度のものを目標とします。 

・翌月10日以内に営業会議を開催する。

 月次で営業会議を開くことを習慣化させ、企業の行事に組み込んでいきます。前月の試算表をもとに、反省するだけでなく、今後の展開を検討する前向きな会議とすることが大切になります。

・3ヶ月に1度は取締役会を開催する。

 取締役会で4半期ごとに予算対比を確認していきます。

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